養豚の歴史
 
野生のイノシシから豚へ日本の養豚の歴史1日本の養豚の歴史2日本の養豚の歴史3

仏教伝来を契機に変化した日本人の食肉文化
 わが国で猪(豚)を食べはじめた歴史は大変古く、新石器時代の遺跡から鹿や狸と一緒に猪の骨が出土していることが確認されていますが、これが狩猟によるものか、飼育されていたものかは明らかではありません。
 ではいつ頃から家畜として猪(豚)を飼養しはじめたのでしょうか、これには様々な見解があり、記されているものがなかなか見つからないのですが、おとなりの国、朝鮮半島のことを記した「東夷伝」という西暦200年代頃に書かれた本のなかに、朝鮮で猪(豚)の飼育がされているとの記述がされています。
 また、日本国内で飼養されていた記録には、西暦600年代に書かれた「日本書記」の中に大陸から渡来した人の家で猪(豚)を飼養しているとの記述がされていることから、猪(豚)を家畜として飼養する技術については、西暦200年代から600年代頃に大陸から来た渡来人によって、広められたと考えられます。
 しかしながら仏教の伝来に伴い、徐々に殺生禁断の思想が日本国内に広まっていくと、食肉の習慣が無くなり、養猪(養豚)も衰退していきました。

海外諸国との関係が深まるにつれ再開する養豚
 再度日本国内で豚が飼われるようになったのは、徳川時代で「牧畜雑誌」によると1664〜1691年に中国人によって、現在の長崎県に豚が輸入されたことが記されています。また、鹿児島県においても江戸時代の分化年間に橘南鶏という人が記した紀行文のなかに、肥料を取るために豚を飼養していることが書かれています。その他、千葉県、神奈川県、埼玉県、北海道、茨城県等でも江戸時代から豚を飼育していたという記述が残っています。
 しかし、明治になるまでは日本人の食肉の習慣は仏教の教えである殺生禁断の思想の影響から公にはありませんでした。
 例外的に、南西諸島ではかなり古くから島豚と呼ばれる豚が飼育されてきましたが、現在ではほとんど見られなくなり、近年沖縄県で銘柄豚として復活が図られています。

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